人の体に新たに『ストレス臭』という言葉ができたのをご存じですか?
資生堂が2018年に特定したニオイが『ストレス臭』と名づけられました。
ではこのストレス臭はどんなニオイなのでしょうか?
ワキガとは違ったニオイなのかも検証していきたいと思います。
ストレス臭ってどんなニオイ?
ストレス臭とはどんなニオイなのか?
このストレス臭は人によって少し感じるニオイが違うみたいです。
- 餃子を食べたあとの臭い
- 脂っぽい臭い
- すっぱい臭い
- 嫌な苦みのある臭い
- ツンとくる嫌な臭い
人によってこのように感じるニオイは違ってきます。
それはなぜがというと、ストレス臭は体から発している気体なので、体調・加齢・食べ物によってその気体のニオイも変化するという事です。
ストレス臭の定義とは?
ストレス臭を発見した資生堂が説明している文章では、こんなことが書かれています。
私たちは、体の中から皮膚を通して気体を放出しています。二酸化炭素など、ニオわないものから、自分や他人が気付くようなニオイのあるものまで様々なものがこの気体には含まれています。この気体は体調、加齢、食べ物によって変化することが知られています。今回、緊張、ストレスという心の状態も、ニオイに影響を与えることを科学的に証明しました。採取したニオイの成分を特殊な分析機器でしらべた結果、ジメチルトリスルフィド(DMTS:dimethyl trisulfide)とアリルメルカプタン(AM:allyl mercaptan)という2つが「ストレス臭」の主要成分であることを見出しました。資生堂はこれらを「STチオジメタン」と命名。多くの人が面接や会議室など、ストレスのかかる状況下で経験したことのある、汗のニオイとは異なる”あのニオイ”の正体が初めて明らかにされたのです!
引用元:資生堂
ストレス臭の元となる成分が【STチオジメタン】なんですね。
STチオジメタンを実際にサンプルで体感した話ではラーメンの上のネギのような、玉ねぎのようなニオイと言い表されています。
ということは、みんなの感じるニオイを総合すると『脂っぽいネギ』のようなニオイということになります。
ストレス臭とワキガのニオイの違い
ストレス臭というのは、皮膚から放出される気体ということなので、服などにニオイが残る事は少ないです。
そのかわり体のどの皮膚からでも気体となってニオイが流れていくので、周りに広がりやすく自分でも自覚しにくいのが特徴です。
ワキガはワキの下のアポクリン汗腺からでる汗が、ワキ表面の細菌によって分解されニオイを出すので、汗自体にもニオイがあり、汗が付いた皮膚や服も臭うことになります。
ワキガは服の下でニオイが発生しているので、直接服などのニオイををかげば自覚することも可能で、気をつけて対策をすれば、ニオイを隠すことができます。
ニオイの違いでいうと、ストレス臭は『脂っぽいネギ』のようなニオイ、ワキガのニオイは玉ねぎや、鉛筆の芯、ツンとくるニオイなどと言い表すことが多いので、人によっては同じようなニオイになることもあるかもしれません。
ワキは臭くないのに、体の周りがワキガくさい場合、それは【ストレス臭】なのかもしれません。
ストレス臭を感じやすい年代は?
「他人や自分からストレス臭を感じたことがありますか?」というアンケートの結果では、30代男性が1番ストレス臭を感じたことがあるという結果になりました。
30代男性といえば、1番働き盛りの年代です。
上司や部下かから挟まれている年代でもあり、結婚などによる環境の変化も訪れるので「頑張って働かなきゃ」という思いが強くなり始める年代でもあります。
それに加え、男性には【加齢臭】というニオイもあり、早い人は30代から加齢臭を感じ始めます。
女性のより男性の方が体臭ケアをしている人が少ないので、30代男性が1番ストレス臭を感じるというのは、納得の結果になりますね。
ストレス臭を感じやすい場所は?
ストレス臭を感じやすい場所として、職場があります。
次にバスや電車、タクシーなども挙げられます。
バスや電車タクシーなどは、人と人の距離が近く密室なので、人のニオイを感じやすい場所ですね。
ストレス臭の対策
ストレス臭の対策として1番有効なのは、ストレスをなくすことです。
しかし今の社会でストレスをなくすのは至難の業です。
趣味などがある人は、上手くストレスを発散できるかもしれませんが、趣味がない人はどうすればいいのでしょうか?
ストレスの原因からなるべく遠ざかってみましょう。
職場にストレスがあるなら、ランチに外に出てみたり、早く仕事を終わらせて帰りを早くしたりして、職場から遠ざかる時間を増やしてみましょう。
当たり前ですが、人の体は食べて寝ることで回復します。
ストレスがたまってきたと思ったら、自分へのご褒美だと思って好きな料理をお腹いっぱい食べてゆっくり眠りましょう。
アルコールも少しなら良いですが、飲みすぎは体にも悪い影響を与えますし、次の日に具合悪くなってしまうと、さらにストレスがたまってしまうので、ほどほどにしましょう。
SNSやゲームなど、神経を興奮させることはなるべくやめて、心が落ちつくように過ごしましょう。
「やらなきゃ」という考えは、強制的に「やらされている」という気持ちになります。
「やらなければ…やらなければ…」と強迫観念に陥り、さらにストレスが増えてしまいます。
今「やらなきゃ」と思っていることは本当に今すぐやらなければいけない事なのかを、もう1度考えて、もし時間に余裕があるなら、少し休んだり、ゆっくりしてみましょう。
飲み会やプライベートの付き合いが負担になっているなら、勇気を出して断ることもストレスを減らせる手段です。
自然の空気や光を浴びる
人工的な光に囲まれて生活していると、スマートフォンの光やデジタル画面で目が疲れ、頭痛がしてくることがあります。
頭痛を抱えたまま仕事をするだけも、ストレスが増えてしまいます。
そんな時は、自然に触れて気分を入れ替えましょう。
明るい太陽の光には、気分を明るくさせてくれる効果があります。
森や山に行くと木が発する香で、心が落ちつく効果が期待できるので、近くの公園や神社など気軽に行ける場所へ散歩に行ったり、海が好きな人は波の音を聞きにいったりするのもいいですね。
自然や静かな場所で深呼吸してみてください。
このような簡単なことでもリラックス効果は期待できます。
制汗剤でストレス臭を抑える
資生堂が「ストレス臭」という言葉を生み出したなら、ストレス臭に効果のある商品も出しているはずですね。
ストレス臭は全身の皮膚から気体で放出されているので、スプレータイプや、ボディーシートなどで対策できます。
もちろん手持ちの制汗スプレーや、全身に使えるタイプの制汗クリームなどでも対策できます。
ストレス臭のニオイとワキガの違いまとめ
ストレス臭は皮膚から放出される「STチオジメタン」という成分が臭いの元でした。
ワキガとはニオイの元が違うので、ストレス臭とワキガは違うものだといことがわかりました。
しかし両方のニオイ共、人によってニオイが違うので、ニオイ自体は近いニオイを発する可能性があります。
個人差はありますが、ストレス臭のニオイは「脂っぽいネギ」のようなニオイということで、不快なニオイには違いありません。
ストレス臭は服に臭いがつかず、空気中に放出されるので、もしかしたら仕事中など、知らないうちにストレス臭をまき散らしてる可能性があるということもわかりました。
ストレス臭をなくすには、ストレスを解消することが1番の方法ですが、現代社会の中では難しいので、ストレスをなるべくためないようにリラックスすること、制汗剤などで対策することが有効な方法でした。
制汗剤を使うときにニオイのきついタイプを選んでしまうと、色々なニオイが混ざって周りに迷惑をかけることがあるので、ストレス臭対策には無香タイプをおすすめします。
ワキガのようなニオイが気になって対策したいという方は、こちらの記事を参考にしてください。