日本人の体臭は臭くないと言われていますが、日本人の何%がワキガなのでしょうか?
ちょっと気になった事ありませんか?
- 世界の国の中でワキガが多い国はどこなのか?
- 逆にワキガがいない国はあるのか?
- 今後日本人のワキガや体臭はどうなっていくのか?
そんな疑問をもったので、色々と調べた結果をまとめてみました。
日本人のワキガの割合は何%?
日本人がワキガの原因となるアポクリン汗腺を持っている割合は【20~30%】です。
この数字はワキガの人の耳垢は湿っている事が多く、そこから割り出された数字になります。
日本人の耳垢は、70~80%乾燥型だと言われています。※ヒトの耳垢型研究記事参照
ということは、残りの20~30%は湿った耳垢ということになりますね。
ワキガのセルフチェックなどには、必ず『耳垢が湿っている』という項目があり、『ワキガ=湿った耳垢』というのは、ほとんどの人が知っていると思います。
そこから導き出されたのが『日本人のワキガの割合は20~30%』ということになります。
アポクリン汗腺遺伝子からわかるワキガの割合
耳垢からアポクリン汗腺の遺伝子が発見され、その遺伝子( ABCC11遺伝子 )をもつ人は体臭が強いという研究結果があります。
この研究での体臭は、アポクリン汗腺の遺伝子による体臭なので、ワキガのことになりますね。
ABCC11遺伝子 | G対立遺伝子 |
A対立遺伝子 |
ABCC11遺伝子は、『G対立遺伝子』と『A対立遺伝子』の二つに別れます。
『G対立遺伝子』を持っている人はアポクリン汗腺が活発に働いていて、より体臭(ワキガ)が強く、逆に『A対立遺伝子』を持っている人は体臭がないということがわかっています。
ということは、この2つの遺伝子持っているかいないかで、ワキガの割合がわかってきますね。
この研究では、日本人が『A対立遺伝子』を持っている割合は【69%】でした。
日本人の69%は、アポクリン汗腺を持っていない&動いていないということになり、体臭(ワキガ)はないということになります。
このことから、日本人の31%は『G対立遺伝子』を持っていて、アポクリン汗腺が活発に働いていて、体臭(ワキガ)があるということがわかります。
この数字は、湿った耳垢を持つ割合の20~30%という話に当てはまりますね。
世界のワキガの割合
では、世界のワキガ人口の割合はどうなっているのでしょうか?
アポクリン汗腺に関する遺伝子『ABCC11遺伝子の研究』から割合を調べることができます。
先ほどは、アポクリン汗腺が活発になる『G対立遺伝子』を持った日本人の割合を書きましたが、世界の国ではどのような割合になっているのかを表にまとめました。
アフリカ系 | 100% |
フランス系 | 98.8% |
ベネズエラ系白人 | 98.8% |
ロシア人 | 95.5% |
ベトナム人 | 46.4% |
タイ人 | 36.7% |
日本人 | 31% |
モンゴル人 | 24.1% |
中国人 | 19.2% |
韓国人(テグ在住) | 0% |
この研究結果では、世界の主な国のワキガの可能性がある割合は、このようになっています。
韓国人の割合では、テグに住んでいる人を対象に研究が行われましたが、よく韓国人は体臭がないと言われているので、テグ以外に住んでいる韓国人でもワキガの人はいないのかもしれませんね。
ワキガの遺伝子が0%なんてとてもうらやましいです。
日本人のワキガの割合は、欧米人に比べたら少ない割合ですが、アジアの中で比べると少ないとは言えない数字でしたね。
日本人の体臭【ワキガ】の今後を予想すると?
今後、日本人のワキガ人口は増えていくのか?
日本人のワキガの今後を予想していくと、ワキガ人口は増えることはないと思います。
まず人口は減っていくので、ワキガ人口が増えることもありません。
ワキガは遺伝するので、ワキガ同士が結婚して子供を産むと約80%の確率で遺伝します。
ですが、ワキガ同士が結婚して子供に遺伝しても、今の時代で2人以上子供を作ることは、あまりないですよね。
中には子だくさんの家庭もありますが、だいたいが1~3人くらいだと思います。
そこから考えても、ワキガの人口が増えていくということは考えずらいですね。
しかしワキガではなく、体臭と考えたらどうでしょうか?
日本人の体臭はひどくなっていく!?
日本人の体臭は、今後ひどくなっていくと思われます。
- 食生活の欧米化
- ジャンクフード
- 化学調味料の入った食品の多様化
- ストレス社会の進行
このようなことから、体臭はきつくなっていく一方だと考えられます。
ワキガじゃなくても、『体臭・加齢臭・ストレス臭・ミドル臭』など臭いの種類はたくさんあります。
■ 食の欧米化・ ジャンクフード
肉や乳製品、ジャンクフードなどを食べていると、それらが体内で分解される時に、アンモニア臭や酸化臭などの古い油のようなニオイを発します。
これが汗の臭いを強くして、男女ともに頭皮や粘膜、脇のニオイなどの原因になります。
■ 化学調味料の入った食品の多様化
今は簡単にできるレトルト食品、パウチ食品などがとても多いですよね。
そういうものは、だいたい賞味期限が長めです。
それは防腐剤や食品添加物が入っているからです。
そういうものが体に入ると、体は有害物質と判断して肝臓で解毒しようと体は頑張ります。
その過程で体臭の元となる活性酸素が発生し、皮膚などを酸化させ体臭になったり、肌を老化させたりします。
■ ストレス社会の進行
今は小さい子でもスマートフォンを持っていたりして、SNSをすることが当たり前になっています。
SNSは人と繋がれる楽しいツールですが、時にはいじめやストレスの原因になります。
若い時からストレスの要因になるものが近くにあり、さらに大人になってからもSNSで関わりたくない人と関わらなくてはいけなくなるというストレス。
クレーマーの増加、働き方改革の闇など、ストレスを受ける場面が多くなっているのが今の時代です。
ストレス臭というのは、餃子のようなネギ油のような臭いがするのが特徴で、加齢臭とは違い若くてもストレス臭を発してしまいます。
このような様々な要因から、日本人の体臭はひどくなっていくと思われます。
まとめ
日本人のワキガの割合は20~30%で、欧米に比べると少ない割合ですが、少ないとは言えない割合でした。
遺伝子的にワキガになる人は決まってしまっています。
さらにワキガじゃなくても、食生活や生活のストレスで体臭がひどくなることもあります。
ワキガの人は、ワキガ以外の体臭がひどくならないように気をつける必要もあり、食生活やストレスには細心の注意をしなくてはいけません。
体臭が気になっている人は、ワキガ対策や食生活やストレスにどう気を付けたら良いのかをかいた記事もあるので、そちらを参考に体臭対策してくださいね。